交通事故によってケガを負った場合、病院や整骨院に通院すると、自賠責保険から治療費が支払われ、窓口負担はありません。また、通院日数に応じて慰謝料が支払われます。慰謝料とは、交通事故によるケガが原因で生じた精神的苦痛に対して支払われるものです。これは、年齢に関係なく、事故によってケガをした方全員が対象となります。

交通事故における慰謝料の評価基準は、治療期間や後遺障害の程度、被害者の状況に応じて決定されます。一般的に、慰謝料の評価には主に以下の3つの基準があります

：自賠責基準、任意保険基準、そして弁護士による裁判基準です。特に、弁護士による裁判基準では、慰謝料の金額が高く評価されることがあります。

慰謝料は1日あたり4,300円が基本となります。計算方法は以下の通りです：

1. 実通院日数（実際に通院した日数）×2
2. 総治療期間（治療開始日から治療終了日までの期間）

上記のどちらか少ない方の日数に対して、4,300円を掛け算します。

慰謝料は、病院と整骨院のどちらに通院した場合でも、通院日数を基準に同じ額が支払われます。したがって、病院だから高い、整骨院だから安いという違いはありません。

例えば、総治療期間が6か月（180日）で、実際の通院日数が70日間の場合：

1. 実通院日数70日間×2 = 140日

2. 総治療期間180日

この場合、少ない方の140日を基準に計算します。したがって、4,300円×140日 = 60万2,000円が慰謝料となります。