野球肩は、野球などのスポーツで腕を大きく振る動作を繰り返すことで肩に痛みが出る症状です。主な原因には、過度な投球動作や肩関節周辺の筋肉不足、体幹や股関節の柔軟性不足などが挙げられます。軽度であれば休養で回復しますが、成長期に痛みが長期化すると成長障害を引き起こすこともあります。そのため、早期の対応が重要です。

野球肩の原因は多岐にわたります。

主な原因としては以下が挙げられます：

• 過度な投球動作

• 体幹や股関節の柔軟性不足

• 肩や肩甲骨周囲の筋力不足

• 不適切な動作フォーム

1. インピンジメント症候群
肩を使うたびに肩峰や靱帯に上腕骨頭が衝突し、腱板がはさまれることで痛みが生じます。肩を上げるときに特定の角度（70〜120°）で痛みや引っかかりを感じ、それ以上肩を上げられなくなることがあります。

2. 腱板損傷
腱板は、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉の腱で構成されています。これらの腱が骨頭から剥がれたり破れたりすることで痛みが生じます。症状としては、腕が挙がらない、痛みで目が覚める、腕を下ろすときに痛む、痛い側の肩を下にして寝られないなどがあります。

3. リトルリーガーズショルダー
成長期の子供に見られる投球障害で、投球時や投球後に肩の痛みを訴えます。成長軟骨が過度の投球によって損傷し、上腕骨の肩部分で成長軟骨の離開が起こります。これを放置すると成長障害に繋がる可能性があります。

野球肩の治療と予防には、痛みを引き起こしている根本的な原因にアプローチすることが重要です。痛みのある部分だけでなく、以下のような全身の調整が必要です：

• 筋肉のバランスを整える：肩や体幹、股関節の筋力や柔軟性を向上させる。

• 適切なフォームを習得する：正しい投球フォームを身につけることで負担を軽減する。

• 休養とケア：炎症を抑え、適切な休養を取ることが大切です。

少しでも痛みや違和感を感じたら、早めに専門の整骨院に相談し、適切な治療を受けることが重要です。